なぜ、食物繊維がダイエットに効果があるのか?
2020/02/21
なぜ、食物繊維がダイエットに効果があるのか?
こんにちは!
薬剤師・心理セラピストの大西智子です。
ここでも何度か「糖質制限ダイエット」について取り上げましたが、
「糖質抜き」=「炭水化物抜き」
ということも覚えておきべきポイント。
「炭水化物を抜くと食物繊維が取れなくなる」
ということ。
そもそも「食物繊維」とはどんなものでしょうか?
文部科学省作成の「日本食品標準成分表」には、
「ヒトの消化酵素で消化されない食品中の難消化性成分の総体」
と定義されています。
人間の身体に消化・吸収されない点で、他の栄養成分とは性質が根本的に異なります。
また、食物繊維には、水に溶けにくい「不溶性食物繊維」と、
水に溶ける「水溶性食物繊維」の2種類があります
それでは、食物繊維の効果について、順番に見ていきましょう。
1. 便秘解消
はい、一番良く取り上げられる効果ですね。
特に不溶性食物繊維が便の量を増やし、腸の動きを活発化させ、消化管を通過する時間を早めます。
また水溶性食物繊維には、老廃物を付着させて排泄させる作用があります。
2. 腸内環境改善
腸内の善玉菌である乳酸菌・ビフィズス菌の栄養分となり、増殖させます。
また自ら有機酸となり、腸内を酸性に保ち、悪玉菌を減少させます。
3. 過食抑制(ダイエット効果)
不溶性食物繊維はよく噛んで食べる必要があり、満腹中枢を刺激して満腹感を与えます。
また、水溶性食物繊維は胃内で膨張し、過食を抑制します。
4. 血糖値上昇抑制
腸内でのブドウ糖吸収を抑制し、インスリンを大量に分泌する必要がなくなります。
5. コレステロール減少
食物繊維は胆汁酸を吸収するため、身体は新たな胆汁酸を生み出そうとし、肝臓中のコレステロールが使われるため、結果としてコレステロールが減少します。
6. 免疫活性化
前述の腸内環境改善による免疫力の強化に加え、大麦に含まれる水溶性食物繊維の一種β-グルカンに免疫細胞活性化作用があることが明らかになっています。
いいことだらけですね。( ^ω^ )
食物繊維を含む食物には、こんなものがあります。
不溶性食物繊維:穀物、蒟蒻、豆類、野菜、キノコなど
水溶性食物繊維:熟した果物、海草、野菜、キノコ、芋類など
ちなみに、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維を、2:1の割合で取るのがベストと言われています。
ぜひ食物繊維が沢山含まれた食物を摂って、快適な日常生活を過ごして下さい!(o^^o)